「の」の字曲げ(輪作り)のコツを写真と動画で解説。

「の」の字曲げ(輪作り)とはランプレセプタクル、露出型コンセントへの電線の接続をネジで締めて行うときに、電線の先端を「の」の字のように丸く曲げるので「の」の字曲げ(輪作り)と呼ばれている電線の接続処理方法です。

実技試験ではどの候補問題でも必ずランプレセプタクルか露出型コンセントへのネジ締め端子による器具への電線の接続が出題されますので、練習は必ず必要です。「の」の字曲げが出来ないと試験には合格できません。

この記事では独学で第二種電気工事士に一発合格した私が「の」の字曲げのやり方を説明しています。

  • これから電気工事士の技能試験対策を始める方
  • のの字曲げがうまくできない方のでコツを知りたい方

 

ひまる
私が教える「の」の字曲げはHOZANのVVFストリッパーを使う方法です。

まだ、VVFストリッパーを持っていない場合には購入してから実際の作業の練習をしましょう。

おすすめはVVFストリッパーを含めて電気工事士技能試験に必要な工具が揃う、HOZANの電気工事士試験対応工具セット「DK-28」です。

道具を準備する

使用している工具はHOZAN社のVVFストリッパーです。

これ一つでケーブルを切る・剥く・測る・曲げるができる便利な工具です。試験時間の短い電気工事士実技試験のためにあると言っても過言ではない工具なので、電気工事士試験を受けるためには必ず買っておきましょう

最近の出題ではVVF1.6mmの2芯ケーブルでのランプレセプタクル、露出型コンセントへの接続しか出題されていないので、作例もVVF1.6-2cのケーブルでおこないます。

輪づくりの方法はVVFストリッパー以外にもペンチを使ったやり方もありますが、ペンチでは作業手順が多く作業時間がかかりすぎてしまいます

最終的に不合格になる欠陥をおこさず合格できればVVFストリッパーでもペンチでもどちらの工具を使っても良いと思います。

道具を持ち替える手間を省けるなど作業スピードを考えるとVVFストリッパーが断然早いので時間の短い技能試験ではVVFストリッパーを使ったのの字曲げの方法を説明します。

VVFストリッパーでの「の」の字曲げを写真で解説

まずは完成イメージを見てみましょう。

VVFケーブルを「のの字曲げ」した状態の写真です。

2本の電線が離れた状態で心線(金属の線)が時計回りに輪っかになっている状態で、この状態で露出型コンセントやランプレセプタクルにネジ止めします。

 

被覆をむく

のの字曲げ 準備 ケーブルの写真

 

ストリッパーを使って外装被覆を剥きます。基本の基本ですね。

 

外装皮膜を40ミリ剥く

ちなみに外装皮膜を剥く時にはランプレセプタクルの場合は40mm、露出型コンセントの場合は30mm剥くことをおすすめします。

ストリップする長さは以下の表を確認してください。

外装皮膜の剥く長さ絶縁被膜を剥く長さ
露出型コンセント30mm20mm
ランプレセプタクル40mm20mm

電線をのの字曲げする長さは20mmあれば十分です。短くても長くてもいけません。
電線(心線)が20mm出るように絶縁被覆をストリップします。

VVFストリッパーの側面で長さを20mm測る。(撮影に集中しすぎて左手の位置がおかしい・・・。本当はVVFストリッパーに添える位置に置いておくのだよ)

VVFストリッパーの先端部分で電線を挟んで絶縁被覆に切れ目を入れます。

剥けました。

Y字に広げる

電線を左右に広げます。広げすぎてT字にならないように注意。

あくまでY字です。

先端部分を真っ直ぐに戻します。これでY字になりました。

心線を3ミリ残して左に曲げる

心線は時計回りに締め付けないと欠陥になるので、左に曲げておけば逆はてな型にななり、時計回りに電線を曲げられます。

左巻きにすると欠陥となり不合格になります。

3mmの目安はストリッパーの先端の厚み一個分を開けるようにすると良いですよ。

先端を持って丸める

ストリッパーの先端で心線の先端を掴み、ストリッパーの先端を心線で巻くようにして時計回りに曲げます。

のの字曲げイメージ 先端を掴む

少し握力がいります。電線をねじるように意識して曲げていきます。

最初は少しづつでよいのでゆっくり電線を曲げてみましょう。

のの字曲げイメージ 先端を掴んで巻き込むように曲げていく様子2

半分ぐらいまで来たら、一度VVFストリッパーを持ち替えます。一気に全てを曲げるのは難しいです。

掴んだ心線の先端が最初に曲げた心線の根元にくっついたらストリッパーを離します。

これでのの字曲げの完成です。

ペンチや電工ナイフなど被覆処理と電線の曲げ作業を複数の道具で作業すると時間がかかってしまうので、やはりVVFストリッパーを使うのが時間短縮には効果的です。

出来上がり

同じ作業を白線、黒線の両方したら出来上がりです。

失敗例

心線が短すぎた場合

心線が短いと輪っかの長さが足りなくなります。心線の巻きつけが3/4周以下の場合には欠陥になるので、ストリップする長さに気をつけましょう。

8-7.ランプレセプタクル又は露出形コンセント等の巻き付けによる結線部分の処理が適切 でないもの イ.心線の巻き付けが不足( 3/4周以下),又は重ね巻きしたもの

引用:電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準

短すぎた場合はケーブルを切って、再度剥き直してください。
短すぎた心線を伸ばして再度ストリップしようとすると細かい作業に時間を取られてしまうので、切ってやり直した方が時間がかかりません。

心線を短くしてしまうのは1番やってはいけないミスです。

心線が長すぎた場合

長すぎた場合には余った分の心線をニッパーなどで切り取ることで調整できます。

ペンチでは曲げた心線を切るのは難しいのでニッパーを持っていってください。

HOZANの電気工事士試験工具セットにはニッパーはありませんので、別で用意してください。

関連記事:実技試験に必須!電気工事士技能試験用工具セット

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注意点

被覆を剥く長さはきちんと測って作りましょう
それだけで完成度がかなり高くなります。

長さの計測にはVVFストリッパーの側面の目盛りを活用してください。

二本いっぺんにのの字にしようとしない。
挑戦したけど、綺麗にはできませんでした。

ペンチでもできなくもないが、持ち替える時間を考えたらVVFストリッパーの方が早いです。

「の」の字曲げに関する欠陥の判断基準

上の文章で説明した「の」の字曲げのやり方をすれば欠陥になることはありませんが、念の為欠陥になる基準を記載しておきます。

8.器具への結線部分

(1)ねじ締め端子の器具への結線部分 (端子台,配線用遮断器,ランプレセプタクル,露出形コンセント等)

8-1.心線をねじで締め付けていないもの
イ.単線での結線にあっては,電線を引っ張って外れるもの
ロ.より線での結線にあっては,作品を持ち上げる程度で外れるもの
ハ.巻き付けによる結線にあっては,心線をねじで締め付けていないもの

8-2.より線の素線の一部が端子に挿入されていないもの

8-3.結線部分の絶縁被覆をむき過ぎたもの
イ.端子台の高圧側の結線にあっては,端子台の端から心線が20mm以上露出したもの
ロ.端子台の低圧側の結線にあっては,端子台の端から心線が5mm以上露出したもの
ハ.配線用遮断器又は押しボタンスイッチ等の結線にあっては,器具の端から心線が5mm以上露出したもの
ニ.ランプレセプタクル又は露出形コンセントの結線にあっては,ねじの端から心線が5mm以上露出したもの

8-4.絶縁被覆を締め付けたもの

8-5.ランプレセプタクル又は露出形コンセントへの結線で,ケーブルを台座のケーブル引込口を通さずに結線したもの

8-6.ランプレセプタクル又は露出形コンセントへの結線で,ケーブル外装が台座の中に入っていないもの

8-7.ランプレセプタクル又は露出形コンセント等の巻き付けによる結線部分の処理が適切でないもの
イ.心線の巻き付けが不足( 3/4),又は重ね巻きしたもの
ロ.心線を左巻きにしたもの
ハ.心線がねじの端から 5mm 以上はみ出したもの
ニ.カバーが締まらないもの

引用:電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準


まとめ

「の」の字曲げは慣れてくれば1分程度でできるようになります。

実技試験前のウォーミングアップにもなります。

全ての技能試験公表問題で出てくる作業ですので必ずマスターしてください。

マスターするポイントは以下です。

  1. 心線の長さはキッチリ20mm
  2. VVFストリッパーの使い方をマスターする
  3. 素早く出来るまで何度も繰り返す

技能試験では他にも必要な工具が沢山あります。技能試験に必要な工具は別の記事で紹介していますので参考にしてください。

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