2023年3月1日より第二種電気工事士の令和5年上期試験の受験案内が公開されました。
受験日程については別記事でまとめていますので確認してください。
この記事では、受験案内をもとに令和5年の試験の重要な変更点をまとめています。
これから第二種電気工事士の受験をする方、考えている方は内容を参考にしてみてください。
受験案内の入手方法はダウンロードor郵送による入手
第二種電気工事士の受験案内は2つの手段で入手することが可能です。
PDFでダウンロードする
第二種電気工事士の受験案内は、試験を管理している電気技術者試験センターから配布されています。
第二種電気工事士 令和5年度上期試験 受験案内(PDF形式 4.4MB)
ダウンロードしたPDFはコンビニでプリントアウトするなどして、手元においていつでも確認できるようにしておくと、いつでも確認できて便利です。
印刷物は取りに行くor郵送で入手
印刷された受験案内をどうしても入手したい場合には、以下の方法で入手することが可能です。
- 電気技術者試験センターに取りに行く
- 210円の切手を貼った返送用封筒を郵送して、返送してもらう
詳しい方法は、受験案内の配布のページを確認してください。
令和5年度 第二種電気工事士上期試験の受験案内の配布方法と期間について
1.電気技術者試験センター本部事務局窓口に取りに来る方法 3月1日(水)9時~4月6日(木)17時まで
2.郵送により入手する方法(手順は以下をご確認ください。) 3月1日(水) ~ 4月6日(木)まで
※注(返送の際、到着まで1週間程度かかることもあり、受付期間終了間際にご請求された場合は、対応いたしかねますのでご注意ください。)
ただし、PDF版と内容は一緒なのであまり印刷物の受験案内を入手する意味は有りませんね。
以前は複数冊を貰える方法もあったと記憶していますが、現在は1回の申込で1冊のみの返送となっています。
令和5年度 上期試験の特徴
令和5年度の試験から大きく変わったことは、学科試験で筆記方式に加えCBT方式での受験ができるようになったことです。
第二種電気工事士の筆記試験は50問の4択方式なので、どちらでも試験範囲や難易度は変わりません。
第二種電気工事士の筆記試験CBT方式では提携会場に行って受験する方式ですが、日程・時間の変更ができるなど自由度の高い受験方式です。
詳しくは別記事でメリット・デメリットを記載していますので確認してください。
筆記試験(CBT方式)の注意事項
令和5年上期より導入されたCBT方式は、申込や受験条件などで注意しておかないと大変になりますので、特に重要なことをまとめました。
CBT方式を選択しなければいけない
第二種電気工事士の試験を申し込む段階では筆記方式です。
CBT試験を申し込みたい方は、ご自身でCBT方式に申込後マイページ変更しなければいけません。
また、変更できる日程も決まっています。
試験を学科試験から申し込みする場合、最初は筆記方式での申込みになります。 CBT方式への変更等は、CBT会場予約期間にマイページより申請ください。 <中略> CBT方式への変更をするための「CBT方式への変更」ボタンは、CBT方式への変更期間に 表示されます。 なお、申込時に不備のある者等は、非表示になることがあります。
CBT方式への変更期間は、4/12(水)10:00~4/18(火)23:59です。
忘れずに変更申込をしてください。
CBT試験を申し込んで受験しなかったら、そこで試験終了
CBT方式の筆記試験を申し込んで、予約した会場・日時で試験を受けなかった場合は、不合格扱いになります。
CBT方式のあとに実施される筆記方式を受験することはできません。
忘れずに受験をするか、受験できなさそうであれば3日前までに予約を変更しましょう。
CBT試験の試験日程は早い
令和5年度上期の日程の場合、学科試験のCBT方式は筆記方式の約1ヶ月前から始まります。
試験方式 | 日程 |
---|---|
学科試験日程(CBT方式) | 2023年4月24日(月) 〜 5月11日(木) |
学科試験日程(筆記方式) | 2023年5月28日(日) |
同じ学科試験ですが、日程の違いは学習準備期間に影響しますので、注意してください。
CBT方式の日程変更は可能だが、会場都合で変更できない場合がある
CBT方式の試験会場は全国に200以上箇所ほどあるそうです。
ただし、その会場は第二種電気工事士 学科試験のための準備された試験会場ではなく、他のCBT試験会場も兼ねています。
会場によってもキャパシティが違いますので、日程・時間帯によっては座席予約ができない場合があります。
CBT方式の試験期間ギリギリになって、変更したりした場合に座席が予約できないなど起きる可能性があります。
日程変更に自由度が高いCBT方式ですが、試験日程に余裕をもったスケジュール管理が必要です。
試験実施も筆記より早いので、より学科試験対策がしっかりできていないと合格が難しくなりますね。
CBT方式では、受験票は送付されない
筆記方式は日程は固定されていますので、受験票が郵送されてきます。
CBT方式で受験する場合には、試験日がそれぞれ受験する方ごとに違いますので、受験票が送付されません。
代わりにマイページで確認することができます。
自分のスケジュールがわからなくなったら、マイページで確認するようにしましょう。
得点結果はわかるが、合否は出ない
CBT試験では、試験終了時に正答数が表示されますが、合否は表示されません。
合否は学科試験の合格発表を持って正式に発表となりますので、筆記試験突破の基準として得点を確認することはできますが、発表を待って合格と判断しましょう。
ただし、合格発表まで待っていては技能試験の準備期間が間に合わなくなる場合もあるので、60点(30問正解)を大幅に超えていたら技能試験の準備を始めましょう。
CBT方式を受験しないほうが良い方
便利に感じる点も多いCBT方式の試験ですが、受験しないほうが良い方もいます。
どれかに該当する方はCBT方式ではなく筆記方式の試験を受験するように検討ください。
試験までゆっくり勉強したい
CBT試験は筆記試験よりも早く、試験を申し込んでからすぐに試験が実施されます。
申込時点である程度問題が解ける状態でないと、合格できず受験してもお金の無駄になります。
申し込んだ後にゆっくりと筆記試験対策をしたい方は、CBT方式ではなく筆記方式を受験しましょう。
合格することが大事です。
援助措置事項を希望する方
第二種電気工事士の筆記試験では条件に該当する方が援助措置を希望すれば、受けることができます。
何かしらの介助がを必要だったり、漢字にルビを振った試験問題での受験ができる措置です。
CBT方式での受験もできなくは有りませんが、車椅子の対応などは各CBT方式の会場毎に異なるので、試験センターでも「電話で相談の上CBT方式への変更」という対応を取っています。
これまでの試験でのノウハウがあるので、筆記方式のほうが対応は柔軟にできると思います。
よほどの理由がない場合は、無理してCBT方式を選択せず筆記方式での受験を検討しましょう。
写真付きの身分証が無い
CBT方式の試験では替え玉受験を防ぐために、写真付きの身分証の提示を求められます。
身分証の提示ができない場合は試験を受けることができません。
もし写真付きの身分証(運転免許・マイナンバーカード等)を持っていない場合には、CBT方式の試験を受験しないほうが良いでしょう。
CBT試験会場は委託されて対応しているだけですので、ゴネたところでルールを曲げてはくれません。
写真付きの身分証で名前と顔が一致しないと試験を受けさせてくれないので、身分証がない場合には筆記方式の試験を検討しましょう。
令和5年 上期の第二種電気工事士試験のFAQ
令和5年 上期の第二種電気工事士試験情報のまとめ
今回の試験からCBT方式の導入が実施されます。
CBT試験についてはわからないことが多いと思いますが、多くの情報が受験案内に記載されていますので、しっかりと受験案内の内容を確認して対応してください。
申込日程などは試験日程の記事に記載していますので、忘れずに申し込みをしてください。
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