第二種電気工事士の試験は、年2回実施されています。
3月から申込みが始まり8月に合格発表がある期間の試験を「上期」、8月から申込みが始まり翌年1月に合格発表があるのが「下期」と呼ばれています。
この記事では、これから第二種電気工事士の試験を受けようと考えている方向けに、試験日程の選び方の参考として上期・下期の試験日程を解説しています。
- 上期試験、下期試験で差はあるのか?
- どちらを選ぶとメリットがあるのか?
などの疑問を持たれている方は、最後まで読んで上期・下期のどちらを受験するかの参考にしてください。
第二種電気工事士の試験日程
上期 | 下期 | |
---|---|---|
申込期間 | 3月中旬〜4月初旬 | 8月下旬〜9月初旬 |
学科試験 CBT方式 | 4月下旬〜5月初旬 | 9月下旬〜10月初旬 |
学科試験 筆記方式 | 5月下旬 | 10月下旬 |
学科試験 合格発表 | 6月中旬 | 11月中旬 |
技能試験 | 7月下旬 | 12月中旬 |
合格発表 | 8月中旬 | 1月下旬 |
年度によって前後する場合はありますが、第二種電気工事士試験は表の日程で実施されています。
試験は各都道府県で会場が準備され、場合によっては一つの都道府県でも複数の会場が準備される場合があります。
上期試験の日程の特徴
上期試験は春先から夏にかけて試験が実施され、合格発表はお盆前後です。
試験会場はエアコンが効いていて寒かったりする場合もあります。
下期試験の日程の特徴
秋から冬にかけ実施され、合格発表が年を越してからされるのが特徴です。
技能試験は12月なので、年末が忙しい受験生などには向かないですね。
出題される問題の差
基本的には差はありません。
学科試験の出題範囲、技能試験の候補問題は上期試験・下期試験で同じものですので差はありません。
ただ、上期試験の学科試験合格者が多かった場合には、下期試験の問題の難易度や合格ラインが調整される可能性があるようです。
受験者数が多くなりすぎた場合の調整らしいですが、近年ではあまり調整されていない印象を感じます。
受験者数の差
年度によって差はありますが、上期のほうが受験人数は多い傾向です。
しかし、年々受験者数の差が無くなってきています。
令和5年の場合
受験申込者 | 学科試験合格者 | 技能試験合格者 | |
---|---|---|---|
上期試験 | 78,546 | 52,790 | 36,250 |
下期試験 | 72,300 | 49,152 | 31,499 |
引用:試験実施状況の推移(第二種電気工事士試験) | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター
上期の受験者数が多いからと言って問題には差がないので、上期が受かりやすいわけではありません。
実は、差がなくなってしまった。
実は、2024年度の試験までは下期試験の学科の合格発表から技能試験までの期間は、前期よりも長い期間が設定されていました。
しかし、2025年度は10日ほど前倒しされています。
技能試験日程 | |
---|---|
2024年度 下期 | 12/23・24 |
2025年度 下期 | 12/14・15 |
今までは、練習期間をしっかり取りたい方には、時間が確保できる下期をオススメしてたのですが、2025年度の試験日程は本当に差がなくなってしまいました。
以前は、試験は年に1回のみの実施でした。それから限定的に年2回開催になり、全国で年2回受験できるようになりました。
年々、試験回数・日程は順次拡大され調整されてきています。
2025年は公平性を担保するために日程が前倒しされたかもしれませんね。
試験期間の選び方
上期・下期の試験に差はなくなったと言っても、実施される期間の違いがあるので、どちらの日程がおすすめなのかを考えてみました。
学科試験はCBT試験の導入で受験日程の自由度は高くなったので、日程が受験の障害にはなりにくくなりました。
ただ、技能試験は日程が固定されるので、社会人の方で忙しい時期がわかっている方はそれを基準に選んでもよいと思います。
まとめ
上期試験・下期試験の差はあまりなく、どちらが有利・不利ということはなくなってきました。
試験までの準備にどれくらい必要なのかから逆算して、自分に合ったスケジュールで進めて行くことが大事だと思います。
私は1月くらいから本格的に準備を初めて上期試験で一発合格できました。
第二種電気工事士試験の日程は公開されているので、計画をたてて準備を進めていくことが大事です。
- 学科試験の参考書を購入して勉強を始める
- 合格ラインを到達を試験日前に目指す
- 技能試験の工具・練習用材料を用意する
- 練習時間を確保する
この4点をいつ実行するかをカレンダーに書き込んで、試験までの準備を進めていきましょう。
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