USBで電源を取る製品、増え過ぎじゃない?
スマホ、ポータブルスピーカー、ゲーム機、最近ではPCですらUSB経由で給電するようになりましたね。
データ通信のためのケーブルから、ほぼ電源供給のケーブルとして使われるといっても過言では無いと個人的には思います。
これだけコンセントにUSBケーブルを差し込むといろいろと問題が出てきます。
今回はアダプタの干渉や配線の煩わしさを解消できるUSBを壁に埋め込める製品を紹介します。
なお、紹介する製品を工事するには第二種電気工事士の資格が必要ですので有資格者にお願いするか、このブログで勉強して第二種電気工事士の資格をとってくださいね。
資格試験には出ないので、覚えなくてもOKだ。
この記事では便宜上、コードの先に複数の刺し口がついている器具類を延長コード型、コードがついてないく壁コンセントに挿して使うコンセント器具を電源タップ型と呼んで区別しています。
増えすぎた機器でコンセントが埋まる問題
特にスマホなどのガジェットの充電はUSBから電源を取るものが多いです。
我が家のUSBから充電する機器をざっと洗い出しても、
- スマホ
- タブレット
- Bluetoothスピーカー
- ポータブル扇風機
- 電ドラボール
などなど、たくさん有ります。
一般的に壁に設置されているコンセントは2〜3口ですがUSB機器が増えてしまったことで困ったことが増えてきました。
- 差し込むコンセントが足りない
- アダプタ同士が干渉して差し込めない
- 配線が多くて美しくない
USB電源になってたくさんの機器の電源が共通化されたのは便利なのですが、普段からよくつかう位置のコンセントが使いにくかったりすると不便ですね。
そんな悩みを解決する、コンセントにUSBを直接させるようにできる製品が有ります。
壁に直接ケーブルを挿せるUSBコンセント
壁に埋め込まれている電源コンセントに設置できるUSB充電ポートです。
もちろん電源供給だけをおこなうので、データ通信は行いませんが、コンセントをUSBコンセントに交換してUSBケーブルを直接差し込めるようにするとスッキリした配線になります。
USBコンセントにはいくつかの種類があるので紹介します。
パナソニック 埋込USBコンセント 2ポート ホワイト WN1472SW
この記事の中の画像でも使っている2ポートタイプのUSBコンセントコンセントです。
取付連用枠のうち2枠を使います。カラーバリエーションに濃いグレーも有るので、グレーパネルとあわせてみても良いと思います。
パナソニック 埋込USBコンセント 2個モジュール 2ポート グレー WN1476H
3A出力できるタイプもあります。
パナソニック ワイド埋込USBコンセント2ポート WTF14724W
パナソニック製のコンセントで3連枠のうち2枠を使ってUSBポートが2口設置できます。枠付きなので、既存の3口タイプのコンセントであればそのまま入れ替えることができます。
合計2A(アンペア)なので、比較的低電力の充電機器に使えます。
サンワサプライ AC付き埋込USB給電用コンセント ホワイト TAP-KJUSB2AC1W
これもUSBポートを2ポート追加するタイプのコンセントですが、一番下にコンセントが付いているタイプです。
取付連用枠が付いていないので別途準備する必要はありますが、交換にそんなに手間はかかりません。
サンワサプライ 埋込USBコンセント (Type-C搭載) TAP-KJUSB1C1W
USB TypeAではなく、TypeCのポートがほしいならこの製品ですね。これも2口タイプですので、コンセント2口を入れ替えます。
パナソニック 埋込USBコンセント2ポート USB Type-C PD対応 WN1477CW
USB Type-C PDに対応したUSBコンセントならこの商品です。
サンワサプライ 埋込USBコンセント 1ポート用 TAP-KJUSB1W
USBの1ポートだけ追加・交換するならこの商品です。コンセントは2口残しておきたいなど、組み合わせを自分仕様にしたいときに役に立ちます。
大事なことなので何度も言いますが、交換には電気工事士の資格が必要なので資格がない方はこのブログを参考にして資格を取るか、資格を持っている方に交換を依頼してください。
設置は既存のコンセントと交換するだけなら、10分ほどで可能です。
交換するならこんな場所のコンセントがオススメ
スマホなど日常でよく使う機器を置いておく場所の近くのコンセントをUSB型に変えると便利です。
リビングなど長い時間過ごすエリアでは、スマホの充電をすることも多いと思います。
とくに家族がいるご家庭だと何人も同時にスマホ充電することも有りますので、よく使うコンセントをUSBポートに変えてしまいましょう。
逆にあまり抜き差ししないような場所はわざわざ交換しなくても良いでしょう。
メリット
USBを埋め込み型に変更するメリットは複数あります。
- 配線がスッキリする
- アダプタの干渉を気にしなくて良い
- アダプタがいらなくなる
常にUSBをケーブルを差し込んでいる状態でアダプターが刺さっていると見栄えも悪いです。
普段よく使うコンセントはよく視界に入る場所なので、スッキリさせたほうがキレイですし、掃除も楽です。
アダプタを使わなくて良くなるので今まで干渉して使えなかったコンセントが使えるようになります。
デメリット
メリットばかりではなく埋込み型USBコンセントにもデメリットがあります。
- USBタップ買ったほうが安い
- コンセントの口数が減る
- 交換には資格が必要
金額的にコンセント1つ変えるだけなのに数千円かかるのははっきり言って無駄です。電源タップや分岐コンセントを買ったほうが安いです。
使用上の注意
商品の電力量は1.2〜2.4Aが主流で3Aのものはまだ発売されている製品の中では少ない状況です。
低出力のものを使ってしまい、「充電が遅い」などにならないようにしましょう。
急速充電やUSB PDという仕様には未対応の製品もありますので購入時には出力アンペアを確認してください。
[sitecard subtitle=参考記事 url=https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/keyword/747170.html target=_blank]
また、機械側が高出力の充電に対応していない場合もあります。機械の故障にも繋がりますので、充電する機器と出力は確認してください。
購入時の注意事項
一般で気にコンセントやスイッチなどの電気用品は購入する際に資格はいりません。ただ、設置して使う場合にはもちろん資格もいりますし、それ以外にも注意点があります。
海外製の製品はPSEマークを確認
国内製造品の商品ではあれは問題ないのですが、まれに海外製のUSBポート付きのコンセントが販売されています。
PSEマークが付いている製品でなければ電気用品安全法で使用を制限されています。信頼性の問題もあり、使うことはおすすめしません。
ネットで売っているからと言って、設置していい訳では有りません。
まぁ、電気工事士であれば電気用品安全法や特定電気用品については勉強しているはずなので、ちゃんとした方なら使わないとは思いますが、念の為・・・。
賃貸物件では原状回復できるようにする
ご自身が購入した家やマンションなら改造は自由ですが、賃貸物件に住んでいる方は物件退去時に原状回復する場合がほとんどですので、交換したコンセントなどは戻して引っ越すようにしましよう。
退去時に、そのままでも良いと貸主から言われていればそのままでも良いかもしれませんが、使い勝手が悪くなるような改造はご迷惑になりますので注意してください。
資格がないなら、コンセント型で対応
「第二種電気工事士の資格は無いけどUSBポートは増やしたい!」って方は資格の必要ない延長コード・電源タップを使いましょう。
電源タップ型
壁ぎわにUSBポートが欲しい場合はコンセントに直ザシするタップ型を利用しましょう。
何気にこの商品、正面の電源コンセントがアース付きになっているけど、壁側にはアースない可能性があるので、アースはつながらないね・・・。
同様の商品は各社から販売されているので、好みに合うものを購入しても良いでしょう。
【番外編】短い延長コード
USB以外でもコンセントに差し込むアダプターが大きすぎて、他のコンセントやアダプターに干渉するときに有ると助かる、短い延長コードです。
ルーターとかアダプタ自体が大きい機器の場合に使っています。
まとめ
第二種電気工事士の資格があればコンセントの交換や増設が出来ます。
USBアダプターが増えすぎてコンセント周りをスッキリさせたい方は、ぜひ第二種電気工事士の資格をとって埋込型のUSBコンセントをつけましょう。
延長コードや電源タップを購入するときにはいろいろな商品が販売されていますので、自分のスタイルに合うものを探して購入してください。
第二種電気工事士の資格を取ってコンセントの交換をしたい方はこのブログ「独電工2」で勉強方法を紹介してますので、資格取得の参考にしてください。
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