第二種電気工事士の筆記試験が終わると本格的に実技試験の練習開始です。
実技試験(技能試験)当日に持っていく持ち物と試験当日の流れをまとめました。
この記事はこんな人にオススメ
- 電気工事士の実技試験の準備をしている人
- 電気工事士試験を受けようか考えている人
試験日程についてはスケジュールをまとめた記事を確認してください。
受験の流れや記載する情報は私が受験した2018年上期試験で実技試験の候補問題10番の情報です。
会場や試験問題によっては異なる情報の場合があります。
最新の試験情報については、試験センターから配布されてる受検案内や受験票に同封される案内をよく読んで確認してください。
記載している時間は私が受験した2018年上期試験の時間です。
受験される方の試験時間とは異なる場合がございます。必ずご自身の受験票などを確認して受験してください。
実技試験前の準備
会場の確認
筆記試験の結果通知票と一緒になっている技能試験受験票に試験会場の案内が記載されています。ここで注意したいのが、会場は筆記試験と同じ場所ではない可能性があることです。
実技試験の実施される施設は同じでも、試験室が筆記試験とは違う場所の場合があります。
私が受験したときは筆記試験と同じ大学でしたが、案内では筆記試験のときには書かれていなかった施設の名前がありました。
当日、試験会場に行くと受験番号で部屋割りがされていて、筆記試験の時の会場から歩いて5分ほどかかる別施設でした。
入室時間に注意
実技試験は筆記試験よりも入室制限時間が早く設定されています。
試験開始前に材料確認があります。
材料確認の段階で試験問題が予測できますので試験開始前からの入室・退室が制限されるのだと思います。
更に途中退室もできないので、途中トイレにも行けない試験になります。
試験室へは10時55分以降入室はできませんので試験を受けられなくなります。遅刻しないよう注意してください。
試験に持っていくものを確認
筆記用具
意外に忘れがちですが、筆記用具使います。
受験番号札に名前を記入するので筆記用具が必要です。
あまりないとは思いますが、写真票に実技試験受験番号を記入忘れしていると試験会場で指摘されますので記入しなければいけません。
書き忘れていた場合には記入するため筆記用具が必要です。
複線図を描くためにも筆記用具は必要です。
複線図書かないで作る場合には不要ですが、複線図を描くときには使いますので持っていきましょう。
自分が作った電気回路(作品)に受験番号札をしばり付けます。
受験番号札には受験番号・氏名を書かないといけませんので筆記用具は必要です。
写真はイメージです。実際の受験番号札とは異なる場合があります。
私が受験した同じ会場で筆記用具持ってきてない人がいました。
受験票に受験番号書いてなくて、監督官に指摘されて、「持ってきてない」って言ってました。受験番号札の記入どうしたんでしょうね。
実技試験用受験票・写真票
受験票は筆記試験用とは別の実技試験用の受験票が実技試験の結果通知書と一緒に送くられてきますので、実技試験当日に持っていきます。
筆記試験が終わったときに持って帰った写真票を実技試験でも使いますので合わせて持って行きます。
写真票には試験前に実技試験用の受験番号を記入しておきます。
実技試験用の受験番号は受験票に書かれています。忘れずに書いていて持っていきましょう。
作業用の工具
実技試験で使う道具を忘れることはないと思いますが、念の為書いておきます。
使えるもの
- 筆記用具
鉛筆・シャーペン、鉛筆削り、消しゴム - 電動ではない工具
電動でなければ何でも使えます。 - 時計
通信・計算機能がないもの - ストップウォッチ、ルーペ
使えないもの
- 電動工具
- 携帯電話・スマートフォン
- テスターなどの計測用機器
- 支給材料以外の材料
- カッターナイフ
使えないわけではないが、自粛を求められています。 - メモ用の紙
- 候補問題の資料
- 書類などの印刷物
私はホーザンの電気工事士受験工具セットと自分で用意した工具を持っていきました。
道具の貸し借りは禁止されていますので忘れずに持っていきましょう。
詳しい使い方については別の記事にまとめてありますので確認してください。
カッターは持っていきましたが、使いませんでした。
なんだか説明も怖くて、流血したって話を聞くとどうも使えなくて・・・。
暑さ・寒さ対策の服
試験の時の服装は自由です。作業服でもGパン・Tシャツでもなにも問題ありません。
ただし、当日の会場が快適な温度とは限りません。
私が受験した上期試験の会場ではエアコンが効きすぎていて寒く感じました。高校生は夏服で受けに来ていたので寒そうでした。
上期であれば実技試験は7月下旬ですので暑い可能性もありますし、逆にエアコンが効きすぎていて寒い可能性もあります。
下期の場合12月初旬が実技試験当日です。上期とは反対に寒い場合もありますし、暖房で暑い可能性もあります。
体温調節ができるように脱ぎ着しやすい上着を持っていくと良いでしょう。
- 筆記用具を忘れない
- 受験票・写真表も忘れずに
- 工具も忘れずに
- 体温調節できる上着を持っていくと良い
試験の流れ
会場まで到着し、着席したら試験開始です。40分と短い時間ですが、がんばりましょう。
試験会場の様子
座席は3人掛けの長机の左右に一人づつ着席して真ん中の席が空いている配置でした。
会場によって違うと思いますが、私が受験した大学では教室を利用していたので固定された長机でした。
座席には厚紙でできた保護板が一人一枚づつ置かれています。サイズは横60センチ・縦40センチ(おそらく四切サイズ)で緊張のせいもあって狭いと感じました。
保護版を利用するのは机を工具で傷つけないようにするためと出来上がった電気回路を運ぶためだと思います。
私は普段作業用にOLFAのカッティングマットA2サイズ使っています。
実技の練習でももちろん使っていました。
結果的にカッティングマットのサイズが保護板のサイズに近かったので、試験中は作業スペースの狭さを感じることはなかったです。
慣れない環境では作業の効率が落ちてしまい時間がかかってしまいます。
練習のときには狭いスペースで作れるようにしておくと良いでしょう。
作業道具は試験前に広げておいても特に指摘されませんでした。
受験上の注意について説明(10時50分)
試験官より説明があります。配布される資料(受験者のみなさまへ)をもとに注意事項の説明があります。
入室禁止時刻(10時55分)
入室禁止時刻の宣言があります。これより途中退出もできません。
マークシートが配布され受験番号と名前などを記入します。受験票・写真票・マークシートが回収されます。
試験問題と材料が配布されます。
材料は横20センチ・高さ10センチ・奥行き10センチほどの小さなの茶色いダンボール箱に入っていて、試験官が配布してくれます。
指示があるまで触ってはいけません。
あわせて、実技試験の問題用紙も配布されます。
この段階である程度材料から問題が予測できます。試験問題がうっすら・・・・。
材料確認時間(11時18分〜11時28分)
配布された茶色い箱を開け試験問題用紙の表に書かれている材料の個数、長さに間違いないか確認します。
この時点で材料の不足があった場合には試験官に申し出て指示に従ってください。
材料確認や回路作成に役立つ小技を別記事にしました。
試験開始(11時30分)
いよいよ実技試験本番です。これまでの練習の成果を発揮してください。
複線図を描く、描かないもアナタ次第です。周りの方の作業の様子も気になりますが、自分の目の前の作業に集中しましょう。
私が受験した時の失敗談をまとめた記事があります。本番では何が起こるかわかりません。記事を読んで当日のシミュレーションをしておきましょう。
追加支給はどんどんもらえ
試験では失敗した場合、一部の材料は追加支給を受けることができます。
- ランプレセプタクル用端子ネジ
- リングスリーブ
- 差し込みコネクタ
リングスリーブは再利用できませんので追加支給を受けてください。
差し込みコネクタは再利用できなくもないですが、ケーブルを抜くのに時間がかかるので追加支給を受けたほうが良いでしょう。
ただし、失敗をしない作業をすることが一番の時間短縮です。
試験終了(12時10分)
試験終了になったら作業を止めてください。
作業を続けていると不合格になります。
作業終了後は受験番号札を作った回路に結びつけます。
結びつける場所はどこでもOKです。取れないように取り付けましょう。
退出は監督官の指示に従い順番に退出します。
おそらく一気に退出すると、その混乱で作品が落ちて変形したり、他人の作品を傷つける可能性があるためだと思います。
試験終了です。お疲れ様でした。
技能試験合格発表
正式発表は約一ヶ月後に電気技術者試験センターのホームページで確認できます。
「入力した受験番号は合格者一覧にあります。」と表示されていれば第二種電気工事士試験合格です。おめでとうございます。
試験結果通知書も送られてきます。
最後に各都道府県知事へ免状申請を行い、免状が送付されると正式に第二種電気工事士です。
まとめ
- 筆記用具は忘れずに持っていこう
- 試験会場へのアクセスは再度確認
- 入室時間に遅れると受験できないので注意
筆記試験も合格し、実技試験も合格すれば第二種電気工事士の資格取得となります。
おめでとうございます。
実技練習はたくさんされていると思いますが、練習でできてても本番で緊張するとか、私のように慢心から作業ミスをしてしまうような予想しないことが起きることもあります。
体調を整え、忘れ物をせず試験当日に望みましょう。
「練習は本番のように、本番は練習のように」です。
合格までもう少しです。頑張ってください。
コメント
コメント一覧 (4件)
思っていたよりも保護板のサイズが小さそうで驚きました!。
省スペース意識して練習していましたが、実際に寸法測って練習しようと思います。
実際に測って練習するのは良いアイデアですね。
作業しやすい道具の置き方なども考えてみると狭いスペースでもスムーズに作業できると思いますよ。
質問させて下さい。
必要な工具は、写真に写ってる物以外は、要らないのでしょうか?
よろしくお願いいたしますm(_ _)m
貧乏ラーさん。コメントありがとうございます。
写真に写っているものは最低限揃えていた方が良いものです。
それ以外にも、人によっては必要だと思われるものを持って行く場合があります。
別の記事で紹介してるような時間短縮のための工具の持ち込みは許可されているので、会場に持ち込む方もいらっしゃいますよ。