筆記試験も終わり実技試験の練習中をされている方は良く不安になるのですが、「試験時間が短いので省略できる作業はないか?」と技能試験の効率化できる事を考え始めます。
実技試験のなかで省略できる作業といえば複線図を描くことです。
私は試験の際に複線図を描くことを推奨しますが、試験当日に描くか描かないかを迷っている方はこの記事を読んで判断してください。
複線図は描かなくても良いのか?
答えは「描かなくても良い」です。
複線図を描かない方法でも練習次第では合格された方はいらっしゃいます。ただし、複線図と回路の理解をした上で練習をしたなら試験当日複線図を描かなくてもよいという前提条件があります。
複線図を描かない人は3割
ツイッターで複線図を描いたかどうかについて以前アンケートを取りました。
総数96の回答があり、そのうち試験の時に複線図を描かなかった方は30%いらっしゃいました。
上期電気工事士試験も終わり、皆さん落ち着いた日常的に戻りました?
ふと、疑問に思ったのですが実技試験の時複線図描きました?🤨
私は描いた派なんですが、実際どうなのかな?と思って。
試験の時に複線図描いたかどうか教えてください。👨🏻🔧— ひまる@第二種電気工事士 受験応援人🎉 (@DokugakuDenko2) July 23, 2019
複線図を描いた派、描かなかった派の意見をまとめてみました。
複線図を描かない理由
- 時間短縮のために描かないようにした
- 問題の複線図を暗記していたから
- オンデマンド今井さんの信者だから
複線図を描いた理由
- 最後の配線の確認用のために描いた
- 確認できると安心するから描いた
- 練習の時から描いていたから描いた
- 失敗したくないから描いた
描いた派が多かったのですが、描かなくても試験に合格された方もいらっしゃいますので、試験で複線図を描きたい方は描く時間を含めて試験時間内に終わるように練習をしてください。
複線図を描く時間3〜5分を目処にしてください。
複線図を描かなくても良い方法
コツを理解すれば複線図を描かなくても大丈夫です。ただし、冒頭でも書いたとおり理解は必要です。
複線図を理解しないままでは頭の中では描けません。筆記試験でも使いますので、まずは複線図を理解しましょう。
複線図の書き方の基本編としてまとめてあります。
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実際の現場作業でも複線図を想像できないとと結線のミスには気がつけません。
EWC理論
オンデマンド今井さんの電気工事士奪取プロジェクトは電気工事士試験の実技試験を受ける時にはなからず見ておいたほうが良い動画です。
そのなかでEWC理論を説明されています。
複線図を描かない一つの方法として動画を確認してください。
複線図を描かないためのステップ
EWC理論とは違いますが、複線図を描かずに作業するためのステップを考えました。
部品を作る
まずは電線を問題で指定された長さに切って、部品に接続します。
複雑な箇所から処理する
制作する部品毎の難易度は以下になります。
- 三路スイッチ、四路スイッチ
- スイッチと連動する照明器具(引っ掛けシーリング、ランプレセプタクル)
- ホタルランプ
- コンセント
スイッチが複数あったり、渡り線があったりすると三本線の電線がありますので難易度が上がります。
コンセントは電線を差し込むだけなので、色さえ間違わなければ接続は簡単です。
白線(非電源)の接続
抵抗器具と白線(非電源)の線をつないでいきます。
つなぐときはHOZANの合格クリップでも良いですし、インシュロックで線をたばねても問題ありません。
試しにダブルクリップで同じことはできないかやってみましたが、ケーブルを縛り付けることができなくで使えませんでした。
スイッチと照明器具の接続
複雑なスイッチと抵抗器具を繋ぎます。これで照明器具の黒線と先に作っておいた複雑な部品が繋がるはずです。
黒線(電源線)と器具を接続
電源からの黒線とスイッチ・抵抗器具をつなぎます。
結線の方法は圧着と差し込みコネクタをつかった接続があります。それぞれの方法は練習をしてください。
確認する
最後に各抵抗器具に電流が通るかどうかの経路の確認します。
ひとつ一つの器具に電源から電流が流れて非電源側に流れができているか、スイッチを入れたら電流が流れるようになっているか・スイッチを入れたら電流が流れるか流れるようになっているかを確認してください。
まとめ
個人的には複線図は試験の時も書くべきだと思っています。実際の私が受験した試験では問題用紙の隅に複線図をかきました。
やはり書いておかないと不安があって、練習の段階から複線図を描く時間を含めて時間を測っていました。
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複線図が苦手な方向けに複線図を練習するためのテキストも販売されています。集中して練習したいかたは購入して練習しましょう。
今回の複線図を描くか描かないかの判断はあくまで試験の時の考え方です。
今後実際の現場作業では理解しておかないと作業ミスをする可能性もありますので注意してください。
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