第二種電気工事士の試験は筆記試験・技能試験の2段階で試験が実施されます。(筆記試験免除者は除きますが)
言いかえれば不合格になる可能性が2回あるということです。
第二種電気工事士の試験で不合格になるパターンは大体決まっていますので、今回は不合格にならないために不合格の条件をまとめます。
こんなかたにオススメ
- 第二種電気工事士試験の方式がわからない
- 第二種電気工事士試験の合格率をあげたい
不合格にならないために内容を十分理解して試験に望むようにしてください。
筆記試験免除者や前回の試験で筆記試験に合格した方は筆記試験を受けなくても技能試験が受けられます。
あなたが筆記試験免除者や前回の試験で技能試験で不合格になった方であれば筆記試験の項目は飛ばしてくだい。
筆記試験で不合格になる理由
筆記試験は全50問出題されるマークシート方式の筆記試験で、試験時間は2時間です。
筆記試験で不合格になる原因をまとめて紹介します。
合格点に到達していなくて不合格
筆記試験の合格点は今までは60点です。
問題数で換算すると30問正解であれば合格です。
問題数のうち3/5なので、決して難しい数ではありません。
筆記試験は暗記する項目が多いので、内容を覚えることができたなら難易度は低いですね。
不得意分野があれば後回しにして、得意分野を説き終わったあと、問題に取りかかれば良いでしょう。
筆記試験の解答は試験の翌日に公表されるので翌日には合格、不合格を確認することができます。
有志による解答速報は試験当日のお昼ぐらいには発表されます。
正式な合否は後日の合格発表で正式に発表されますが、翌日には筆記試験の合否は判断できます。
筆記試験の合格点は筆記試験合格発表の時に正式に公表されますが、これまでは60点でしたので今後もこの基準点を目標にして問題ないでしょう。
マークシート記入ミスで不合格
筆記試験の回答はマークシートに記入します。
この試験方式で起きるのが、マークシートの記入欄を間違えて書いてしまうことです。
問題を解く時には問題用紙に記入して、マークシートには一気に書き写して、記入ミスに気がつけるようにしても良いと思います。
試験時間は2時間有りますので、書写しの間違いを確認するようにしましょう。
入室禁止時間を過ぎて会場に入ろうとして不合格
試験には入室制限時間が設定されていて、筆記試験の場合には試験開始後30分(13時30分)までなら遅刻しても入ることができます。
入室禁止時間を過ぎて入室していない場合は不合格です。
ただし、試験開始前には試験に関しての注意事項の説明がありますので、遅刻した場合注意事項を確認することはできません。
遅刻しないに越したことはありませんので、時間管理は徹底しましょう。
筆記試験の合格率をあげる為には
筆記試験は満点をとる必要はありません。50問のうち30問、1問あたり2点なので60点とれば合格です。
合格することに集中することが重要です。
合格するための勉強法をする
合格するには得点をとれる分野の問題を確実に取れるようにすることです。
不得意な分野を後回しにして、得意分野を伸ばす作戦は他の業界でも使われる手法です。
完璧を目指すことは理想ですが、合格して技能試験に進むことが真の目的です。
筆記試験を突破するための学習法は以下の記事を参照してください。
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自分にあったテキストを準備
筆記試験の対策をするには参考書を購入して勉強するのが一般的です。
いろいろな参考書が各社から発売されています。
しっかり勉強するタイプの参考書から、合格するための参考書などたくさんの種類があります。
自分にあったテキストを準備することで、筆記試験の内容が理解できて得点も取れるようになります。
2020年のオススメ参考書を記事で紹介していますのでテキスト購入の参考にしてみてください。
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試験問題を解ける実力を確認する
筆記試験の勉強がある程度進んできたら過去問を解いて自分の実力の度合いを確認しましょう。
いわば実力テストです。定期的に過去問を解いて自分の得意分野の得点率・不得意分野のなかで得点の取れている問題を確認しましょう。
間違ったところは振り返って得点が取れるように繰り返し内容を読んで勉強してください。
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筆記試験の一ヶ月ぐらい前から過去問を解いていくと良いです。
実技試験で不合格の理由
第二種電気工事士試験の技能試験は筆記試験合格後に受けることができます。
技能試験は事前に13問の問題が公表されていて、公表問題のうちどれかの問題が出題されます。
各試験会場で問題はバラバラで、出題傾向が予測しにくい様になっています。
試験直前に予測で出題される問題を絞り込むよりも、13問のうちどれが出題されても制作できるくらいの練習をしておくことが重要です。
技能試験の不合格になる原因をまとめて紹介します。
欠陥があって不合格
技能試験は欠陥が1個でもあれば、不合格です。
それだけ慎重かつ丁寧かつ正確に作業が求められています。
欠陥判定の基準は公表されていますので、練習段階で欠陥を意識しながら作業をする必要があります。
時間以内に終わらずに不合格
技能試験の試験時間は40分です。
ですが、その前から試験は始まっています。試験開始前には材料確認の時間があります。
材料確認の段階で使う部品が分かりますので、公表問題13問のうちどの問題が出題されるか慣れていれば判断できます。
アウトレットボックスが有るか無いかがわかるだけでも問題の難易度が違いますので、制作時間前に心構えができます。
制限時間内に終わらなければ未完成として不合格です。また、終了後も作業を続けても不合格と判断されます。
遅刻で不合格
技能試験は筆記試験よりも厳密に入室時間が制限されています。
筆記試験は試験開始より30分までは遅刻しても入室が認められますが、技能試験は試験開始前に入室禁止時刻が設定されています。
技能試験の入室制限時間は10時55分(試験開始前35分)です。
入室制限時間以降はいかなる理由でも入室することはできません。
途中退室で不合格
技能試験は再入室が認められていません。
トイレなどで途中退室を希望する場合には再入室できない=作業を続けられない事になり不合格になります。
筆記試験は最大2時間の長丁場ですし、途中でトイレなどの一時退室も認められていますが、技能試験では途中退室は即不合格になりますので注意してください。
我慢です。
筆記用具を忘れて不合格
技能試験ではEWC理論を使って複線図を描かずに回路制作をする方法もありますので、複線図を描かないのであれば筆記用具は要らないと思ってしまいがちですが、筆記用具は必要です。
出題された問題を作り終わったら、配布されたタグに自分の名前を書いて回路に縛り付けます。
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試験中の道具の貸し借りは禁止されていますので、筆記用具も借りれないでしょう。
むしろ貸してほしいとお願いされた方も、見ず知らずの奴に道具貸して自分も不合格にされたらたまったもんじゃないので貸したくないですよね。
筆記用具持っていけ
技能試験の合格率をあげるには
技能試験は筆記試験と違って完璧を目指さなければいけません。
技能試験の合格への最短ルートは練習ですが、練習の段階で質を上げておけば本番でも十分に実力は発揮できます。
時間を意識して練習をする
試験時間は40分しかありません。
その時間のなかで複線図を描く・材料を切る・線を接続する・接続のチェックまでしなければいけません。
練習の段階で回路を作る時間を30分前後で完了できるようになりましょう。
作業をどれだけ短く正確にできるかを意識して練習を繰り返していけるかで、技能試験の練習の質は上がると思います。
オススメの段階的練習法を記事にしていますので確認して下さい。
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もちろん他の項目も重要なので確認してください。
欠陥を理解する
技能試験は1発アウト方式です。
何がだめなのかは欠陥判定基準で公表されていますので、その内容は暗記するくらいに理解しなければいけません。
練習後の出来上がりチェックのときには、すべての作業が欠陥判定基準をクリアしているか確認してください。
ミスを少なくすればリカバリーする必要もないので、作業時間の短縮になります。
複線図を理解する
複線図は回路制作でも重要な技術です。
筆記試験でも複線図を使わないと回答できない問題が出題されますが、筆記試験は60点合格なので敢えて勉強しなかった方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、オンデマンド石井さんのEWC理論を使って技能試験本番で複線図を描かないで制作をする場合でも、理解しないで良い訳ではありません。
接続が正しいかどうかは複線図を理解していないと判断できませんし、実際の現場でも複線図の理解は必要不可欠です。
複線図の理解に役に立つ記事は以下になります。確認しておいてください。
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道具に慣れる
技能試験は持ち込んだ道具を使って配布された材料で出題された問題の回路を作る試験です。
道具や自分で用意したものを使いますので、如何に用意した道具を使いこなせるかも試験では重要です。
ペンチの大きさや圧着工具の締め具合、VVFストリッパーの効率的な使い方が作業時間と作業品質に影響します。
作業品質が悪ければ最悪やり直しをするために時間をロスしてしまい、制限時間内に終わらず不合格となります。
道具は早めに準備して早く使い慣れるように使い込んでおきましょう。
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不合格の理由は教えてくれない
筆記試験・技能試験の両方とも試験の結果が不合格であっても、なぜ不合格だったのか電気技術者試験センターでは教えてもらえません。
筆記試験なら正解数が合格に到達しなかったということですが、もし手元の回答と合否の結果が違っていれば、もしかしたらマークシート記入が間違っていたのかもしれません。
それ以外では筆記試験で間違いは起きにくいので、自己反省するしか無いですね。
技能試験が不合格の場合は欠陥があったのでしょう。
まとめ
第二種電気工事士の試験は2段階でふるい落とされますので、各試験ごとに不合格の条件が設定されています。
筆記用具は筆記試験・技能試験でもちこめるものも違いますので事前に受験案内の内容を確認して試験に備えるようにしましょう。
共通で言えるのは
- 当日持っていくものは忘れない
- 筆記用具は両方の試験に持っていく
- 時間厳守
- 事前の勉強・練習はやっぱり大事
筆記試験・技能試験の流れ・当時地の持ち物は別記事にまとめていますので参照してください。
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