第二種電気工事士を受験する際には、免除される条件はありますが、一般的には筆記試験を受験して2次試験の技能試験を受験します。
筆記試験に合格しなければ技能試験に合格できませんのでまずは筆記試験の勉強が必要です。
この記事では「合格への最短ステップ! 第二種電気工事士 完全攻略 2021年版」の書籍レビューをしています。
第二種電気工事士の試験勉強をこれから始めようと予定している方は内容を確認して、テキスト購入の参考にしてください。
筆記試験の参考書は各社から発売されていますが、参考書は自分に合ったものを使って勉強する事が大事です。
記事の中でオススメの勉強法を紹介していますので、ご自身の勉強スタイルに合うか確認してみてください。
(7ページ「第二種電気工事士の資格を取るまでの流れと試験日程」)また、令和3年度より申込時に写真を準備方式に変更されていますので、写真票の手続きも変更になる可能性があります。
(8ページ「試験当日に持っていくもの」)
令和3年の試験日程は【2021年度/令和3年度】第二種電気工事士 試験日程、申込・合格発表日程情報を確認してください。
読まれている方には物足りなさを感じるかもしれませんが、著作者様 出版社様の権利を守るためですので、ご理解の程よろしくおねがいします。
また、「合格への最短ステップ! 完全攻略」以外の参考書も比較していますので、参考書選びの参考にしてください。
第二種電気工事士の筆記試験の対策は参考書を使って勉強します。筆記試験の出題範囲は毎年同じですので、対応した参考書が各出版社から販売されています。参考書は何冊も買うとそれぞれ解説が違っていて混乱してしまい、かえって勉強が進みません。[…]
「合格への最短ステップ! 完全攻略」のサイズ
毎年発売されている「合格への最短ステップ! 完全攻略」シリーズは今回もB5サイズです。
冊子の大きさ | B5サイズ(182 × 257mm) |
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ページ数 | 336ページ |
参考書の厚さ | 1.86cm |
厚みがある分重さもあるので、持ち運びには適していません。
付属品やオプション
「合格への最短ステップ! 完全攻略」についている付録やオプションを記載しています。
- 付録
- 図記号一覧表
2つのオプションが「合格への最短ステップ! 完全攻略」には用意されています。
付録
本誌:287~288ページ
付録と言っても本誌に別のものが付いているわけではなく、2ページで複線図の解き方のコツの解説、電気工事でよく使う単位とギリシャ文字がまとめてあります。
試験だけではなく実際の工事のときにも役に立つ内容ではあるので内容を見おきましょう。
図記号一覧表
冊子の最後のページに複線図用の記号一覧表が折りたたんで入っています。(著作権に配慮してモザイク処理しています。)
広げると49センチになる紙にスイッチ・コンセント・器具や開閉器などの画像が一覧でまとめられています。
切り取り線はついていないので切り取るときにはカッターなどをつかった方がよいでしょう。
古典的な方法ですが試験前にトイレに張ったりして目にする機会を増やしていくと良いと思います。
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第二種電気工事士試験に【必須】複線図の描き方 基本編:コツをやさしく解説
「合格への最短ステップ! 完全攻略」の内容
全体は8章で構成されていて、分類ごとに内容がまとめてあります。
筆記試験の問題は計算問題から始まりますが、勉強は得点が取りやすい項目から勉強を始めてたほうが効率的なので、「完全攻略 合格への最短ステップ」の構成も覚えやすい内容で作られています。
「合格への最短ステップ! 完全攻略」の目次
全8章の内容は以下のとおりです。
- 電気工事で使われる機器・器具・工具などをおぼえよう!
- 配線図の図記号をおぼえよう!
- 電気工事の工事方法などをおぼえよう!
- 電気工事で必要な測定と検査をおぼえよう!
- 電気の法令をおぼえよう!
- 電気の基礎理論をおぼえよう!
- 配電理論と配線設計をおぼえよう!
- 電灯配線と複線図の書き方をおぼえよう!
「完全攻略 合格への最短ステップ」の各章はさらに項目ごとに細分化されていて、各項目の最後には練習問題として過去問から数問が掲載されています。
勉強は目次のとおりに勧めなくても良いので、覚えやすい写真問題からはじめても良いですし、配線図の図記号から勉強を始めても良いです。
すぃ〜っと合格シリーズとは違い全体にイラストは無いですが、図解はしっかりと描かれているので冊子のスタイルは教科書に似た印象を受けました。
イラストが少ない分文章や解説が充実していて情報がギュッと詰まっています。
全ページフルカラー印刷なので後半の試験問題も写真がカラーで掲載されています。
「合格への最短ステップ! 完全攻略」を使った勉強方法
本の内容を読んで「合格への最短ステップ! 完全攻略」を使ったオススメの勉強方を考えてみました。
オススメの勉強法
各章ごとに勉強をしていき、実力を積み上げていく勉強法には向いています。章ごとに進めていけば、理解度の判断にもなりますし、進み具合の把握にも便利です。
本の厚みがあるので持ち運びながら勉強するよりは机に座って勉強するスタイルで使うと思います。
「合格への最短ステップ! 完全攻略」の良い点
「合格への最短ステップ! 完全攻略」のオススメポイントをまとめました。
フルカラーで見やすい
全ページがフルカラーなので写真問題や解説の図などわかりやすくてとても良いです。
粗い写真もないので、品質はとても高く見やすさは他の参考書よりも高いと思います。
直近過去問の解説が豊富
令和2年度の下期筆記試験 午前・午後の問題と解説が掲載されています。問題の解説はしっかり書かれているので、過去問の内容を確認するのにも便利です。
キーワードのインデックスが付いている
冊子の最後の方にはインデックスが掲載してあり、キーワードがどのページで解説されているかが分かりやすくなっています。
分からないキーワードが出てきたり、覚えていないキーワードを調べるなど振り返って復習するには助かる仕組みですね。
「合格への最短ステップ! 完全攻略」のこうだったら良いなと思うところ
第二種電気工事士の筆記試験の勉強する上で「合格への最短ステップ! 完全攻略」にあったら便利だなと思う内容をまとめています。
ページ数も充実して紙もしっかりしているので必然的に本自体が重くなってしまいます。参考所自体の持ち運びには向かないですね。
それ以外の内容で「こうだったら良かったのにな~」と思うことは以下です。
付録が充実していると良かった
電気工事で使われるギリシャ文字や複線図記号一覧の付録はありましたが、他の暗記項目もまとめてあるとピンポイントで勉強できるので、有ると良いなと思いました。
リングスリープサイズやコンセントの形状などを私は覚えられなかったので、そういうものを覚えやすい工夫あると助かります。
紙がしっかりしているので書き込みにくい
とても良い事なのですが、冊子の紙がフルカラー耐えられるようにだと思いますがしっかりした厚みと正面処理の紙が使われています。
写真の発色が良く特に写真問題がわかりやすくて良いのですが、ページに書き込むにはインクを弾いたり付きにくい事があります。
マーカーなどはインクを弾いて、手が汚れたり紙が汚れたりするかもしれません。
書き込めるできる半透明の付箋などあると良いと思いました。
「完全攻略 合格への最短ステップ」のまとめ
書籍の内容としては情報が沢山盛り込まれているので、筆記試験対策の参考書としてはとても良い参考書です。
第二種電気工事士の参考書の中では「すぃ〜っと合格」と人気を二分すると個人的に感じています。
総合的に見て、イラストを使った「すぃ〜っと合格」、情報のまとまった「完全攻略 合格への最短ステップ」という印象です。
参考書は複数買うものではないですので自分にあった参考書を比較して購入してください。