工事現場に限らず、工具の盗難は非常に困ります。費用をかけてそろえた道具を持っていかれると、仕事にもならないし、関係する人に迷惑をかけてしまいます。
2019年にビルの建築現場から置いてあった工具か盗まれる様子を捉えた映像がSNSやメディアで取り上げられました。
福岡のビルの建築現場から道具を運び出す窃盗犯の姿が監視カメラに映っています。ビルの出入口にはバリケードもされていて、窃盗犯が道具を持ち出した場所も地上7階部分の建設現場でした。
犯人は監視カメラに気がつくとカメラの向きを変えるなど、悪わびれた様子もありませんでした。
窃盗犯はどこにでも侵入してきます。
道具が無いと仕事ができません。工事日程も遅れてしまいます。悪いのはもちろん窃盗犯ですが、盗難に遭わないための対策はしておきましょう。
今回は道具(電動工具など)の窃盗退散や対応方法を記事にしてみます。
道具を盗まれないようにするための対策
道具に名前・連絡先を書く
ちょっとダサくて古典的な対策ですが、それなりに効果があります。
他の人の名前が書いてある道具は心理的に使いにくいので、仮に盗難に遭っても転売しにくくなります。
道具に誰のものなのかを書いておくことで、間違って持っていくことも防げます。
あと、現場に忘れてしまった時に連絡をもらえるというメリットがあります。
毎日持って帰る
毎日違う現場に入る場合には道具を毎日持って帰ると思いますが、同じ現場でも毎日持って帰ることで盗難対策になります。
毎日片付けの手間がかかりますし整理整頓が必要になりますが、工具がなくなったことにすぐ気がつくことができます。
保管庫に入れる
毎日持って帰ってからの片付けですが、倉庫や道具入れなどの保管庫に道具を保管するようにします。
保管庫は鍵がかかるようにして防犯効果を高めましょう。
保管庫自体も外から見えにくい場所に置くなどの配慮をすると良いと思います。
監視カメラをつける。
保管庫だけでは不安もありますので、監視カメラを取り付けておくと尚良いでしょう。
ネットワーク対応で、防水対応のものも最近では安く販売されています。容易の届かない場所に設置しましょう。
人感センサー搭載の電池式のカメラもあります。
後々、証拠映像として窃盗犯を捕まえるときの有力な証拠となります。
2019年9月には公開された防犯カメラの映像を見た犯人の家族からの質問が逮捕のきっかけになった事件がありました。
一定の効果がありますので準備しておくに越したことは無いですね。
監視カメラと自動販売機をセットで設置してくれるサービスもあります。
自動販売機と監視カメラを一緒に設置すると設置費用と利用料が無料
紛失タグを付ける
GPSをつかって工具の場所がわかるタグがあります。普段は財布などにつけることを目的として作られたものですが、工具や道具箱につけることで今おいてある場所を確認することができます。
工具だと普段使うときに邪魔ですので、道具箱など大型のものに取り付けると良いでしょう。
ただ、タグが高価なので導入にはややハードルが少し高いかもしれません。
盗まれた時のための対応
防犯登録をする
自転車の防犯登録のように電動工具にも防犯登録をするサービスがあります。
登録料500円で工具にQRコードのついたシールを貼ってもらえます。
登録の流れ
まず、登録は職人さんドットコムの登録認定店舗(ホームセンターなど)で購入時に受付してくれます。申込書に記入します。
登録シールを渡されますの工具に貼り付けます。
- 必要なのは新規購入の時のみ登録が可能です。中古品やすでに購入した工具には登録できません。
- 製造番号が確認できる工具だけが登録できます。
申し込み
職人さんドットコムのホームページで登録します。登録完了後はEメールで通知が来るのでEメールアドレス(PC・携帯 どちらでも可)が必須になります。
今後に期待すること
サービスの認知度が上がって来れば、工具にこのシールが貼ってあることで盗まれにくくなって防犯効果が上がっていくとより良いと思います。
新しく工具を買う時には防犯登録を検討してみてください。
シリアル番号を記録する
購入した工具のシリアル番号を記録しておきましょう。
型番ではばく、ロットナンバーでも無い工具1つ1つにつけられたシリアルナンバーを記録しましょう。
また、写真を撮っておくことも良いと思います。
できれば顔や個人を特定できるものと一緒に撮影しておいた方が良いでしょう。
電気工事士免状とかと一緒に撮影しておけば自分のものだとわかりやすくて良いかもしれませんね。
もし盗難にあったら
盗難に遭わない方がもちろん良いですが、大事な工具が盗難に遭った場合の流れを書いておきます。
警察に届ける
まずは盗難の被害に遭ったら警察に連絡します。
盗難の被害にあった場所や状況を確認してもらい被害届けを提出します。
この時、前述の防犯登録やシリアル番号の控え、工具の写真などが有れば操作の手助けになりますので、提出しましょう。
まとめ
窃盗は犯罪です。安易に転売することでお金を得る手段と考えて欲しくは無いです。
工具を盗まれると、仕事にならないので収入がなくなります。
生活する上で大事な商売道具ですので、大切に保管し、防犯対策をしっかりしましょう。
ポイント
- 明確に自分のものだとわかるようにする
- 盗まれないように対策する
- 盗まれてもすぐに分かるようにする
- 記録を撮っておく
悪いのは窃盗をする人なんだからね。犯罪ダメ、絶対!
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